中性脂肪の役割

中性脂肪の役割って、どんなことでしょう?

そんなのあるの?ジャマなだけ!なんて思っていませんか?

皮下や内臓の脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪は、

人類が飢餓をのりこえて生き延びるための

大切な非常食の役割をになってきました。



自然界で生きる動物たちは、食料が安定的に手に入ら

なくても、食べられる時にできる限り食べ、余った

エネルギーを脂肪として体のなかにたくわえるという

生命維持のためのすぐれた機能を持っているんですね。

中性脂肪は、エネルギーの貯蓄効率に大変すぐれて

いて、私たちの活力のもとになっています。

たとえば、糖質やたんぱく質は 1gにつき

4kcal しかエネルギーを出しませんが

中性脂肪は、9kcal もエネルギーを出すという

軽くて とても効率のよい物質なのです。

飢餓とはあまり縁のない生活環境の中では、その貯蓄効率

の良さがアダになり、肥満につながっているのでしょう。