中性脂肪値が異常を示す病気

中性脂肪値が異常を示す主な病気には、高脂血症

(高トリグリセライド血症)がありますが、その原因と

しては、肥満や糖尿病などが関係してします。 血液中の

中性脂肪が増えすぎるとHDL(善玉)コレステロール

減って動脈硬化が進行しやすくなります。

動脈硬化は、ある程度進むまでは、何の症状もあらわれず、

気づきにくいのですが、悪化してくると肩がこったり頭が重く

なったり、イライラしたり、胸が痛んだりするようになってきます。

動脈硬化の進行が早ければ、それだけ脳卒中や心臓病など

を起こす危険度が高くなり、肥満症、糖尿病、高脂血症、

高血圧がそろうと、「死の四重奏」ともいわれています。

中性脂肪を減らすためのお約束

中性脂肪を増やさないためには、摂取エネルギーと

消費エネルギーのバランスが大切になります。

これは、中性脂肪を減らすために必ず守りたいお約束です。

1、食べすぎを防いで、エネルギー量を抑えます。

  カロリーコントロールによって、コレステロール

  中性脂肪の量を減らすことが大切です。

2、糖分の多い食べ物をとりすぎないようにします。

3、脂肪分の多い食品は、とらないようにします。

4、多量のお酒を飲まないようにします。

5、毎日、適度な運動をします。

6、ストレスをためこまず、うまく発散させます。

7、タバコは、吸わないことが望ましいのですが、

  それがムリな人は、せめて節煙しましょう。

8、高脂血症になりやすい家系の人は、とくに

  食事内容などには注意します。

これは当たり前すぎるダイエットのお約束ですが、

次々現れる楽しそうなダイエット法にとびついても、

基本をぬきにしては良い結果は生まれません。

 

中性脂肪の意味は?

中性脂肪の意味はどういうことでしょうか。

中性脂肪は、トリグリセリドとも呼ばれます。

トリグリセリドの「トリ」は「3つの」を意味する言葉で

糖質の一種であるグリセロールに 3つの脂肪酸が

結合していることを 意味しています。結合後は、酸性が

失われて中性になるため「中性脂肪」と名づけられました。

でも、中性脂肪はそのままではエネルギーとして使えません。

エネルギーとして使われるのは「脂肪酸」で、中性脂肪が

リパーゼという酵素によってグリセロールと遊離脂肪酸

に分解されて、全身の細胞へと運ばれていくのです。